Raspberry Pi には HDMI 端子が付いています(Zero は mini HDMI 端子)が、VGA 端子が付いていないため VGA ディスプレイに直接接続することはできません。
VGA ディスプレイに接続するには HDMI to VGA コンバーターを使って VGA に変換する必要があるのですが、相性問題なのかきちんと映らないアダプターもあって困りものです。
こちらの HDMI to VGA コンバーターは、Raspberry Pi での動作が確認できたものです。また、3.5mmステレオミニジャックも付いており、スピーカーまたはイヤホーンに繋ぐことで音声を楽しむことが可能です。(本体のステレオ端子の音質よりは良いかもしれないですが、過剰な期待はしないように)
目次
はじめに:
本 HDMI to VGA コンバーターの中身です。
Raspberry Pi Zero にはステレオ端子(オーディオ端子)が付いていないため、Raspberry Pi Zero で音を出力するには、このような ステレオ端子が付いた HDMI to VGA コンバーターを使う方法もあります。(Raspberry Pi に Mini HDMI to HDMI アダプタを繋ぐことで、本 HDMI to VGA コンバーターを使うことができます。)
ディスプレイ設定:
この例では、ディスプレイの設定を DMT 1024×768 60Hz に設定します。(ディスプレイの表示能力に合わせて解像度、周波数を選んでください。)
/boot/config.txt に以下の設定を追加します。
# HDMI to VGA hdmi_force_hotplug=1 hdmi_ignore_edid=0xa5000080 hdmi_drive=2 hdmi_group=2 # hdmi_mode: # 16: 1024x768 60Hz hdmi_mode=16
別の解像度、周波数を使いたい場合は、config.txt のドキュメントを読んで hdmi_mode を設定してください。
HDMI 端子に HDMI to VGA コンバーターを接続し、VGA ケーブルを繋いでディスプレイに接続します。上記設定後、再起動するとディスプレイに表示されます。
正しく表示されない場合は設定を見直してください。
オーディオ設定:
HDMI モードの設定:
HDMI からオーディオ出力するためには、HDMI モードに設定するため /boot/config.txt に以下の行を追加して再起動します。(HDMI 出力には、音が出る HDMI モードと、音が出ない DVI モードの2種類があります。)
hdmi_drive=2
オーディオ出力の切り替え:
Raspberry Pi には、HDMIとヘッドフォンジャックという2つのオーディオ出力モードがあります。
オーディオ出力をHDMIに切り替えるには次のコマンドを入力します。
$ amixer cset numid=3 2
0 は自動選択。1 はアナログ出力(ヘッドフォンジャック)。2 は HDMI。
ボリュームが絞られていて音が聞こえない場合があるので、音量を100%に設定します。
$ amixer cset numid=1 100%
再起動しても設定が有効になるように設定を保存します。
$ sudo alsactl store
音声出力テスト:
音が鳴るかスピーカーかイヤホンを繋いで、以下のコマンドでテストしてみましょう。
$ aplay /usr/share/sounds/alsa/Rear_Center.wav
うまくいかない場合は、hello_audio でテスト。(Ctrl+C で止める)
$ cd /opt/vc/src/hello_pi/hello_audio $ make $ ./hello_audio 1
こちらで音が鳴る場合は、オーディオ設定を見直しましょう。
なお、HDMI to VGA コンバーターのステレオジャックにスピーカーを繋ぐ場合には、アクティブスピーカーを繋ぐのが手軽で良いでしょう。(パッシブスピーカーだとアンプが必要になるので)
同種の HDMI to VGA コンバーター
小型のアクティブスピーカーです。Bluetooth 対応ですが、ステレオジャックが付いおり、有線での接続が可能です。単体ではモノラルになります。
本 HDMI to VGA コンバーターにはオーディオケーブルが付属しています。
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