Raspberry Pi 3 で Windows 10 -その2-


今回は、前回のその1で紹介できなかった Raspberry Pi3 への Windows 10 Arm64版インストール手順を紹介します。

 

はじめに:

今回は Raspberry Pi 用の Windows 10 Arm64  版ブート SD カードの作成を行います。次回は今回作成したブート SD カードを使って Raspberry Pi 3 で Windows 10 のセットアップを行います。

動作環境:

今回のブートSDカードの作成ではまだ使用しませんが、次回必要になるので先に紹介しておきます。

  • Raspberry Pi 3 model B/B+ 本体
    • 2.5A 対応のUSB電源プラグ、USB 電源ケーブル
  • HDMI ポートを持つディスプレイと HDMI ケーブル
  • USB キーボード、マウス
  • 有線によるネットワーク接続環境、LAN ケーブル

 

ブートSDカードの作成準備:

Windows on Raspberry imager を使ってブートSDカードを作成します。

 

ブートSDカード作成に必要なもの

以下のものが必要になります。

  • Windows 10 ビルド 15063  以降を搭載したPC
  • 8GB以上の空き容量があるSDカード(およびカードライター)
  • Windows 10 ARM64イメージ(WIM / ESDまたはISO)
  • Windows on Raspberry imager
  • デバイスドライバーを含むZIPアーカイブ
  • Raspberry Pi用の最新のTiano Core UEFIファームウェアのコピー(* .fdファイル)

次にそれぞれの入手方法などについて説明します。

 

Windows 10 ビルド 15063  以降を搭載したPC

Windows on Raspberry imager を使って、microSDHC カードに書き込む作業で必要になります。Windows on Raspberry imager やドライバパック、UEFIファームウェアのダウンロードもこちらの PC を使うことになるでしょう。

microSDHC カードへの書き込みを行いますので、microSDHC に対応したカードライターも必要です。

 

microSDHC カード

A1 対応の microSDHC カード。Raspberry Pi で初回起動時の Windows 10 セットアップで A1 対応のものでないとエラーが多発してセットアップが進めない場合があるということでしたので、A1 対応のものにしました。そのおかげか、特に大きなトラブルもなくインストールできましたが、A1 対応でないものでセットアップしていないので実際のところどうなのかは不明です。

容量は最低 8GB ですが、Windows 10 Pro でアプリケーションをいろいろ入れたりすると 16GB でも足りないので、余裕をみて 32GB のものを選んでいます。

 

Windows 10 ARM64イメージ

Visual Studio サブスクリプションにも Windows 10 ARM64 イメージは公開されていないので、https://uup.rg-adguard.net/ からUnified Update Platform(UUP) を利用して、ISOイメージ作成するコマンドファイルをダウンロードします。

https://uup.rg-adguard.net/

 

以下のように選択して、リンクから creatingISO_18362.86_ja-jp_arm64_professional.cmd をダウンロードします。

タイプ: Windows (Final version)

バージョン: Feauture update Windows 10, version 1903 amd64 2019-04 [arm64] (記事作成時の最新版)

言語: ja-jp: Japanese

エディション: Windows 10 Professional (Home で良ければ Home)

ダウンロードタイプ: Download ISO compiler in OneClick! (run downloaded CMD-file)

 

コマンドプロンプトを管理者として開いて、creatingISO_18362.86_ja-jp_arm64_professional.cmd を実行します。(ダウンロードに非常に長い時間かかります。)

コマンドが終了すると ISO ファイル(今回は 18362.86.190423-1423.19H1_RELEASE_SVC_PROD3_CLIENTPRO_OEMRET_A64FRE_JA-JP.iso) が作成されます。

なお、こちらの方法でダウンロードするのは手間ですし、Visual Studio サブスクリプションに Windows 10 ARM64 イメージを置いて欲しいものです。

 

Windows on Raspberry imager

https://www.worproject.ml/dowbloads から WoR_Release1.3.zip をダウンロードして zip ファイルを解凍します。(今回は version 1.3 を使いました。)

また、同じページからドライバパッケージもダウンロードします。(USB boot サポートのWoA64_Drivers_RPi3_20Feb19_USBBoot.zip を使用しましたが、お好きなものをダウンロードしてください。)

https://www.worproject.ml/downloads/

 

UEFIファームウェア

https://github.com/andreiw/RaspberryPiPkg から Raspberry Pi 用 UEFI ファームウェア(fd 形式のもの)をダウンロードします。

https://github.com/andreiw/RaspberryPiPkg

 

目的の fd ファイルは、https://github.com/andreiw/RaspberryPiPkg/blob/master/Binary/prebuilt/2019Jan16-GCC5/RELEASE/RPI_EFI.fd にあります。(この記事を書いている時点の最新版)

 

ブートSDカードの作成:

WoR_Release1.3.zip を解凍して得られた WoR.exe を実行します。

言語を選択します。右下の「次へ」を選択して次の画面に移動します。(以後の画面も同様です)

 

書き込み先の SD カードを選択します。書き込み先を間違えないように注意しましょう。

 

ダウンロードした Windows 10 の ISO イメージを指定します。次にインストールするエディションを指定します。

 

ダウンロードした zip 形式のドライバパッケージを指定します。

 

ドライバパッケージ指定時にライセンスの同意を求められます。

 

ダウンロードした fd 形式の UEFI ファームウェアを指定します。

 

設定を行います。(ここでは MBR ではなく GPT を選択しています。)

 

確認画面の内容を確認して「インストール」を選択し、SD カードへの書き込みを開始します。

 

インストールが完了すれば、ブート SD カードの完成です。PC から取り出します。

 

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