Raspberry Pi 3 発表

Screenshot of www.raspberrypi.org

Raspberry Pi 3 が発表されました。

  • CPU: 1.2 GHz 64bitのARM Cortex-53クアッドコア
  • 有線LAN: 最大 150Mbps
  • WiFi: 802.11n オンボードで標準搭載
  • Bluetooth: 4.1 オンボードで標準搭載
  • Raspberry Pi 1, Pi 2 互換
  • 消費電力: 2.5A

Screenshot of raspberry-pi.ksyic.com

 

近日中に日本国内でも RS から販売されるようですが、WiFi, Bluetooth 標準装備のため、まだ技適取得手続き中 (取得済み) のようです。しばらく待ちましょう。(第1, 2,3 期先行販売分は既に完売のようです。次回入荷は4月末のようです。販売再開されたようです。)

Raspberry Pi3 は、Pi2 同様 Windows 10 IoT Core に対応します。Pi2 では Windows 10 IoT Core 対応の WiFi, Bluetooth で国内使用可能なものを入手するのは難しいですが、Pi3 のオンボード WiFi, Bluetooth は Windows 10 IoT Core に対応することでしょう。技適が通った Pi3 なら苦労せずに Windows 10 IoT Core で WiFi, Bluetooth が使えるようになるのではないかと思います。(最新の Hardware Compatibility List では、まだ Pi3 オンボードの WiFi, Bluetooth はリストに含まれていません。)

Raspberry Pi3 では、消費電力が 2.5A に増加したため、供給電源には注意する必要があります。2.1A や 2.4A 供給できる電源アダプターはいろいろありますが、2.5A 供給できるものはあまりなさそうです。PSE マークの付いた Pi3 対応の電源アダプターを用意しましょう。(おそらく公式の P3 用電源アダプターは PSE マークがないので、国内使用は販売されないものと思われます。PSEマーク付きの公式 AC アダプターが発売されました。)

新パッケージ:

Screenshot of raspberry-pi.ksyic.com

RS のパッケージが新しくなったようです。Pi3 本体はそのままです。技適マークも印刷されています。

 

関連記事:

Raspberry Pi のインストール済みパッケージ一覧

Raspberry Pi の標準的な OS である Raspbian は Debian がベースになっています。

なので、Debian 同様に Raspberry Pi (Raspbian) にインストール済みのパッケージの一覧は dpkg コマンドで調べることができます。

$ dpkg -l

 

複数の Raspberry Pi を管理していて、全ての Raspberry Pi にインストールしているパッケージを揃えたいといった場合には役立つことでしょう。

あるは、OS のクリーンインストールを行う前にリストを作成しておいて、クリーンインストール後にリストにあるパッケージをインストールすることで前の環境に近づけるのにも使えます。

私は Wheezy から Jessie にバージョンアップする際にクリーンインストールを行ったので、Wheezy 環境でインストールしたパッケージのリストを取っておいて、Jessie 環境にリストのパッケージをインストールし直しました。もちろん、ユーザファイルや設定ファイル等は別にバックアップが必要ですのでその点はご注意ください。

 

 

Raspberry Pi の USB ポートに 1200mA の電力供給

PiCase018

Raspberry Pi model B+, Pi2 model B の USB ポートからの電源供給量はデフォルトでは全ポート合計で 600mA までに制限されています。しかし、/boot/config.tx の設定により、全ポート合計で 1200mA(1.2A) までに変更することができます。

 

モデル USB ポート最大合計電源供給量
Raspberry Pi Model A 500mA
Raspberry Pi Model B 500mA
Raspberry Pi Model A+ 500mA
Raspberry Pi Model B+ 600mA/1200mA(切り換え)
Raspberry Pi2 Model B 600mA/1200mA(切り換え)
Raspberry Pi3 Model B 1200mA

 

1200mA にすることで、これまで使用できなかったバスパワーの USB 機器のいくつかが使えるようになる可能性がでてきます。WiFiドングルやBluetoothドングル等の多くの電力を消費する USB ドングルを繋ぐ場合には有効でしょう。(電力が不足する場合は動作が不安定になったり、リセットがかかったりします。)

ただし、全ポート合計で 1200mA ということに注意する必要があります。バスパワーのポータブルHDDまで使えるとは限りません。

続きを読む Raspberry Pi の USB ポートに 1200mA の電力供給

Raspberry Pi2 の X11 で OpenGL のハードウェアアクセラレート – その2 –

glxgears
glxgears

Raspberry Pi2 では、Desktop GL driver を有効化することで、X11 上で OpenGL アプリケーションのハードウェアアクセラレートが可能となります。

Raspberry Pi2 の X11 で OpenGL のハードウェアアクセラレート – その1-」では、Desktop GL driver の有効化方法を紹介しました。

今回は、ソフトウェアレンダラーとの比較と Desktop GL driver の問題点を紹介します。

続きを読む Raspberry Pi2 の X11 で OpenGL のハードウェアアクセラレート – その2 –

Raspberry Pi2 の X11 で OpenGL のハードウェアアクセラレート – その1-

glxgears
glxgears

これまで Raspbian の X11 では OpenGL は使用できませんでした(X サーバは GLX に対応していました)が、Jessie の最新ではハードウェア対応の OpenGL 2.1 が動くようになりました。

Raspberry Pi2 の GPU はモバイル用なので、OpenGL ES 1.1, OpenGL ES 2.0 対応の GPU です。しかし、OpenGL 2.1 はデスクトップ向けのものであり、ネイティブでは対応していません。そのため OpenGL 2.1 は内部的に OpenGL ES 2.0 に変換して対応しているものと考えられます。

続きを読む Raspberry Pi2 の X11 で OpenGL のハードウェアアクセラレート – その1-