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Windows 10

Raspberry Pi Windows 10 IoT Core 対応 WiFi ドングル -その2-

公式 WiFi ドングルの他に Raspberry Pi2/Pi3 の Windows 10 IoT Core 対応 WiFi ドングルとして、Raspberry Pi Windows 10 IoT Core 対応 WiFi ドングル -その1- では TP-LINK TL_WN725N を紹介しましたが、残念ながら公式 WiFi ドングル同様、国内では入手困難な上に技適を通っていないので事実上使用できませんでした。

Raspberry Pi をWi-Fi子機で無線化 -その1- と Raspberry Pi をWi-Fi子機で無線化 -その2- では、無線LANルーター子機を使って無線化する方法を紹介しました。国内メーカーの 無線LANルーター子機なら技適は通っているので安心して使用できます。(こちらの方法は、Windows 10 IoT Core でも無線化が可能です。)

そうこうしているうちに、Hardware Compatibility List がまた更新され、新たに 2つ WiFi ドングルが追加されていました。

  • Realtek 8191 USB Wireless WIFI
  • Realtek 8192 USB Wireless WIFI

Realtek 8192 USB Wireless WIFI には、Realtek Single-Chip IEEE 802.11b/g/n 2T2R WLAN Controller with USB 2.0 Interface と書かれており、http://www.realtek.com.tw/products/productsView.aspx?Langid=1&PFid=48&Level=5&Conn=4&ProdID=277 によると、RTL8192CU (または RTL8192SU) を指しているのだろうと思われます。

Realtek RTL8192CU なら、国内メーカーの製品でも使われています。

等いろいろありますので、もしこれらの製品を持っているのなら試してみるのも悪くないでしょう。(アンテナ付きのものは、少々大きいですけれども。)

私は、実際に試して確認したわけではありませんので、試す場合は自己責任でお願いします。

 

Raspberry Pi をWi-Fi子機で無線化 -その2-

Raspberry Pi をWi-Fi子機で無線化 -その1- では、WRH-300BK2-Sを紹介しましたが、それより上位の WRH-583BK2-S を購入しました。

WRH-583BK2-S
WRH-583BK2-S

WRH-300BK2-Sと比べると、5GHz 11ac 433Mbps に対応しているのと、中継モードに対応しているのが大きな違いでしょうか。(Raspberry Pi で使うには WRH-300BK2-S で十分でしょう。他目的のためにこちらを購入しました。)有線LANポートが付いていることもあって、サイズは倍ほど大きいですし、価格も随分高いですが。

WRH-584xx2-S シリーズは、BK(ブラック)、BU(ブルー )、GN(グリーン)、RD(レッド)、WH(ホワイト)、YL(イエロー)の 6色発売されていますが、私は無難に BK にしました。

WRH-583BK2-S は、付属の USB ケーブルを PC 等の USB ポートに繋いで電源を供給します。

AC アダプタが付属したバージョンの WRH-583BK2(ブラック), WRH-483WH2(ホワイト) も発売されています。

WRH-583BK2-S の子機モードの設定は Mac に繋いで行いました。ただし、Raspberry Pi からでも可能ですので、Mac の部分を Raspberry Pi に置き換えても当てはまります。もちろん Windows でも同じです。(ただし、電源は Raspberry Pi から取らない方が安全です。)

  1. WRH-583BK2-S の有線LANポートに LAN ケーブルを繋ぎ、もう一方を Mac の  LAN ポートに繋ぎます。
  2. WRH-583BK2-S の USB ポートに付属の USB ケーブルを繋ぎ、もう一方を Mac の USB ポートに繋ぎます。(こちらは電源用)
  3. 初期状態ではルーターモードで、IP アドレスは 192.168.2.1 になっています。DHCP サーバも動いているため、Mac には 192.168.2.XXX が割り当てられます。
  4. 192.168.2.1 を Web ブラウザで開き、管理者のユーザ名とパスワードでログインします。
  5. 「設定メニュー」「動作モード設定」で、「子機モード」を選択して、「適応」ボタンを押します。すると、モード変更のため再起動します。再起動には 70 秒ほどかかります。
  6. 再起動後、子機モードになっており、IP アドレスは 192.168.2.251 に変わっているので、192.168.2.251 を Web ブラウザで開き、ログインします。
  7. Mac 側の IP アドレスは、ルーターモードで起動した時に割り当てられた IP アドレスのままなら、子機モードになった WRH-583BK2-S にアクセスできるはずです。何らかの理由で Mac 側の IP アドレスが変わってしまってアクセスできない場合には、手動で固定IPアドレス(192.168.2.XXX)を設定することでアクセスできるようになるでしょう。(子機モードの場合は DHCP サーバは動いていないため)
  8. 続いて「無線設定」で無線LANのアクセスポイントの情報を入力して「適用」ボタンを押します。しばらく待つと「親機と無線接続できています。」と表示されるはずです。親機と接続できない場合は、「無線設定」で設定した内容を再確認しましょう。
  9. 自分のネットワークが 192.168.2.XXX でない場合は、「LAN設定」「LAN設定」で WRH-583BK2-S の IP アドレスを変更できるので、ここを自分のネットワークで空いている IP アドレスに変更します。「適用」ボタンを押して再起動するのを待ちましょう。
  10. LAN 内に DHCP サーバがあるなら、WRH-583BK2-S を経由して Mac に IP アドレスを割り当てられるので、先にMac に固定IPを設定した場合は、DHCP サーバから取得するように変更します。LAN 内に DHCP サーバがない場合は、自分のネットワークで空いている IP アドレスを Mac に設定します。
  11. WRH-583BK2-S の電源を一度入れ直す必要があるかもしれませんが、Mac はこの状態で WRH-583BK2-S を経由して LAN にアクセスできるようになっているはずです。(更にルーターを経由して、インターネットにもアクセスできるはずです。)
  12. もう一度、Web ブラウザで WRH-583BK2-S に設定した IP アドレスを開き、管理者でログインします。
  13. 「システム設定」「パスワード設定」で管理者のユーザ名とパスワードを変更しておきましょう。

子機モードの設定ができれば、WRH-583BK2-S を Raspberry Pi に LAN ケーブルで繋ぎ変えるだけで、Raspberry Pi が無線化されます。(Raspberry Pi が有線LAN接続で、ネットワークに接続できていた場合)

 

なお、WRH-583BK2-S の設定の詳細は User’s Manual をご覧ください。

 

関連ページ:

Raspberry Pi をWi-Fi子機で無線化 -その1-

Raspberry Pi を無線LANに接続するためには、USB の無線LANアダプタ(Wi-Fiアダプタ)を使用するのが一般的ですが、LANケーブルで接続した無線LANルーターを子機にして使うという方法もあります。

実はRaspberry Pi 2 と Windows 10 ではじめるIoTプログラミングという本の受け売りですが、無線LANドライバ不要で無線化できるので簡単でいいかもしれません。(Windows 10 IoT に対応した技適を通った無線LANアダプタはまだなさそうですし。)

Model A, A+ には USB ポートが1つしかありませんので、無線LANのために USB 無線LANアダプタを使ってしまうと、USB ポートが塞がってしまいます。無線LANで接続する場合は、LANポートは使わない場合が多いので、そちらを有効利用することで USB ポートは他の用途のために空けるといったことができます。

[スペック]

  • 無線LAN
    • IEEE802.11n/g/b
    • 11n : 最大300Mbps (40MHz時)
    • 2.4GHz
  • 有線LAN
    • IEEE802.3u (100BASE-TX) / IEEE802.3 (10BASE-T)
  • 電源
    • USB(microB)コネクタ

USB 無線LANアダプタと比較すると割高かもしれませんが、それほど高いものでもありませんので、気楽に導入できそうです。

子機モードの設定方法はこちら。Raspberry Pi に繋いで設定できるはずですが、まずは Windows で繋いで設定し、正常動作することを確認した方がトラブルは少ないでしょう。(先で簡単に繋がると書いてはいますが、子機モードの設定は必要ですのでお間違いなく。それができているなら Raspberry Pi 側は有線LANで繋ぐのと変わりないので簡単だということです。)

子機モードの設定方法

子機モードの設定方法

もっともいくらコンパクトとはいえ、小さな Raspberry Pi に繋いで使うとなると、十分邪魔な大きさかもしれませんが、無線LANの選択肢のひとつにはなるのではないでしょうか。

ただ、残念ながら LAN ポートのない Raspberry Pi Zero では使えません。(USB 有線LAN アダプタを追加すれば使えなくもないですが、あまりメリットがないのでオススメできません。)

 

関連ページ

Raspberry Pi 2とWindows 10ではじめるIoTプログラミング

「Raspberry Pi 2とWindows 10ではじめるIoTプログラミング」という本が発売されるそうです。
著者のひとりはマイクロソフトの人のようです。

購入してみましょうかね。

Kindle 版もあります。

 

Raspberry Pi Windows 10 IoT Core 対応 WiFi ドングル -その1-

これまで Windows 10 IoT Core 対応 WiFi ドングルは、公式 WiFi ドングルしかサポートしていませんでしたが、技適を受けていないので日本国内での使用が事実上できませんでした。しかし、Hardware Compatibility List によるとTP-LINK TL_WN725N も新たにサポートしたようです。

チップセットに何が使われているのか不明ですが、スペックは公式 WiFi ドングルと同じようです。

  • USB2.0
  • 150Mbps
  • IEEE 802.11b/g/n 2.4GHz
  • WEP, WPA, PA2/WPA-PSK/WPA2-PSK(TKIP/AES)

TP-LINK TL_WN725N が技適を受けているかどうか確認できていませんが、日本正規代理店で販売されていることからおそらく大丈夫なのでしょう。(購入される場合は自己責任でご確認ください)

追記

  • 総務省の技術基準適合証明等を受けた機器の検索ページで検索してみたところ残念ながら見つかりませんでした。
  • TL_WN725N には V1(Realtek RTL8188CUS) と V2(Realtek RTL8188EUS) があるようです。Windows 10 IoT Core が対応しているのが、どちらか、あるいは両方なのかは不明です。

Raspberry Pi Windows 10 IoT Core 対応 WiFi ドングル -その2- も御覧ください。