Raspberry Pi で xrdp

目次

xrdp

xrdp は、Remote Desktop Protocol (RDP) のサーバソフトウェアです。Windowsのリモートデスクトップ接続で Raspberry Pi に接続できるようになります。(バックエンドで VNC サーバを使用するため、TigerVNC サーバが必要です。)
xrdp
xrdp

インストール方法:

apt-get を使って xrdp をインストールします。

$ sudo apt-get install xrdp

次に日本語キーボードに対応するため、キーマップファイルをインストールします。(0.6.0 より前のバージョンの場合)

$ cd /etc/xrdp/
$ sudo wget http://w.vmeta.jp/temp/km-0411.ini
$ sudo ln -s km-0411.ini km-e0010411.ini
$ sudo ln -s km-0411.ini km-e0200411.ini
$ sudo ln -s km-0411.ini km-e0210411.ini
$ sudo service xrdp restart

 

使用方法:

Windows の「リモートデスクトップ接続」で、Raspberry Pi に接続します。

Remote Desktop

接続後、xrdp のダイアログが表示され、ドロップダウンボックスで、モジュールを選択します。(通常、「sesman-Xvnc」か「console」を使うことになるかと思います。)

sesman-Xvnc

WS000031

sesman-Xvnc モジュールを選択する場合は、VNC のユーザー名とパスワードを入力します。VNC サーバが起動していない場合には、TightVNC サーバが起動します。TightVNC サーバに新規で接続する場合は、リモートデスクトップのサイズは、クライアント側指定のサイズ (通常、クライアントのデスクトップサイズ) になります。

console

WS000033

console モジュールを選択する場合は、ポート 5900 番の VNC サーバに接続します。ポート 5900 番の VNC サーバのパスワードを入力します。(ポート 5900 番の VNC サーバが x11vnc の場合は、Raspberry Pi 本体のデスクトップを表示することができます。その場合、デスクトップのサイズは Raspberry Pi 本体のデスクトップのサイズとなります。)

vnc-any

WS000035

vnc-any を選択した場合は、ホスト名、ポート番号、パスワードを指定して VNC サーバに接続します。(xrdp が動いている Raspberry Pi 以外の別マシンを指定することも可能です。)

sesman-any

WS000038

sesman-any を選択した場合は、ホスト名、ユーザ名、パスワードを指定して VNC サーバに接続します。

rdp-any

WS000040

rdp-any を選択した場合は、ホスト名を指定して RDP サーバに接続します。

sesman-X11rdp

WS000045

備考:

xrdp の依存関係を示します。(バックエンドとして使用するため、TightVNC サーバを必要とします。)

$ apt-cache depends xrdp
xrdp
  依存: libc6
  依存: libpam0g
  依存: libssl1.0.0
  依存: libx11-6
  依存: libxfixes3
  依存: adduser
 |推奨: <vnc4server>
 |推奨: tightvncserver
  推奨: <vnc-server>
    tightvncserver